相模原市の障害者施設での事件を受けて、藤沢市は、市内にある3か所の入所施設に出向いて、安全管理について意見交換を行ないました。意見交換を行なったのは、いずれも社会福祉法人の施設で、身体障害者が中心の「湘南希望の郷」と、知的障害者が中心の「湘南セシリア」と「湘南あおぞら」です。3つでおよそ140人の方が暮らしています。
夜間も含めて職員が必ず、常駐していますが、人権への配慮で監視カメラは設置されていません。施設は、生活の場であることから敷地内の門は閉じてあるものの、施錠はしていないということです。特に「湘南希望の郷」は、通所の施設もあるため、門自体もありません。意見交換では、地元の理解を得るためにも、開かれた施設が重要であり、悪意がある者に対して、完全な締め出しは難しく、玄関の施錠の徹底や地域を含めた見守りしか方法はないのではないかという意見が多かったということです。
今回の事件では、自分や他人を傷つける恐れがある人を強制的に入院させる措置入院のあり方も問われています。藤沢市の場合、その必要性の判断は、神奈川県が行ないます。ただ藤沢市は、保健所政令市であるため、昼間の場合、市内の警察に保護された人について、保健所が出向いて、聞き取りなどを行ない、県に報告します。その後の診断や措置の有無は、県が行なうことになっています。退院の判断も県が行なうことになっていて、藤沢市民ならば、保健所が家族などと連携して対処します。