藤沢市立石を走る国道467号線で、水道管が破裂し、漏水によって道路が陥没する恐れがあるとして、通行が規制されています。福岡市のJR博多駅前で道路が大規模に陥没する事故があった直後だけに心配もなおさらです。
藤沢市では昨年度から、道路の地下で空洞がないか確認する調査を実施しています。
道路に空洞ができる理由としては、道路や埋設されている管の老朽化をはじめ、土壌の緩み、それに地下水の変化が考えられています。藤沢市では、昨年度、広域避難所につながる都市計画道路や緊急輸送道路など25路線について、道路調査車を使って、空洞がないか調べました。その結果、緊急な対応が必要な場所が、藤沢郵便局近くと鵠沼海岸の引地川沿いの道路で見つかりました。この2か所については、地中レーダーによる調査で、空洞までの深さが20センチ以内しかなかったため、早急に埋め立てを行なったということです。このほか、合わせて32か所で異常を発見し、順次対応しています。
藤沢市によりますと空洞は、道路自体が古く、砂地である南部に多く、平均のおよそ3倍になっています。今年度は、通行の多い幹線道路、69路線について調査を進めています。このほかのいわゆる生活道路については、狭い道路を通行できる小型の調査車が数少ないこともあって、目視によるパトロールやカメラ調査にとどまっています。また市内を走る国道については、神奈川県が空洞調査を実施しています。