藤沢市のまとめで市内には踏切が69か所あるということです。混雑解消に向けて、小田急の2つの踏切については対策を進めている最中です。
内訳を見ますと▲車が通る道と歩道がある踏切は、JRが5か所、小田急が29か所、江ノ電が12か所の合わせて46か所です。▲歩道だけの踏切はJRが2か所、小田急が18か所、江ノ電が3か所の合わせて23か所です。このほか、江ノ電には住民との間でつくられたいわゆる「勝手踏切」があります。
国土交通省はこの春、目が不自由な人が踏切の中で列車と接触して亡くなった事故を受けて、踏切の手前に点字ブロックを設置することなどを盛り込んだガイドラインを定めています。
藤沢市によりますと駅から市役所や病院、大手スーパーなどにつながる道路は「バリアフリー法に基づく特定道路」として、点字ブロックを設置することで誘導する必要があります。
しかし市内には特定道路上に踏切があるところはないため、現在、点字ブロックが設置されている踏切はないということです。今後、障害者の団体との意見交換や交通量の調査をすることで検討していきたいとしています。
小田急の藤沢本町駅の踏切については、人出による混雑が激しく、踏切をなくす方向です。その代わり階段やエレベーターを設置して近くを走る道路とつなげたい考えです。
長後駅の踏切については、車両による渋滞が多いため、北側に東西を走る都市計画道路・高倉下長後線をつくった上で線路の下をトンネル状に通したい考えです。ただ高倉下長後線が完成するめどは立っていない状況です。