藤沢市役所の新庁舎が来年のオープンに向けて建設中です。
鉄筋コンクリートの地上10階で、地下には駐車場が設けられます。免震構造で、太陽光発電も取り入れるほか、多目的トイレなどバリアフリーに配慮します。
▲1階には、待ち合わせロビーが広がり、市民窓口センターや保険年金課が配置されます。コンビニエンスストアや子どもの一時預かり所なども設けられます。外側にはイベント広場があり、いまの庁舎から歩道橋で渡れるほか、国道からエスカレーターで上り下りできます。
▲2階は福祉関連で、地域包括ケアシステム推進室をはじめ、障害福祉課や介護保険課などが配置されます。▲3階は教育、子育て関連で、教育相談センターや子育て給付課などが入ります。▲4階は財務や市民自治関連です。納税課や市民相談室などが入ります。▲5階は外に屋上庭園が設けられ展示場や市民用の会議室などが入ります。▲6階は市長室や企画関連、▲7階は危機管理課など防災関連、▲8階は経済や環境関連、▲9階は議場のほか、展望デッキや市民ロビーになります。5階より上は真ん中が吹き抜けとなり、自然光が入るようにします。
総事業費は189億円で、大部分を借金である起債でまかないます。事務机などいわゆる什器も新しく購入するとしています。
一方、いまの「新館」と呼ばれる現庁舎については、継続して使用する計画です。▲1階には社会福祉協議会と地元ラジオ局、▲2階にはボランティア活動や、子育て支援などの拠点、および選挙管理委員会、▲3階から7階には建築、土木関連が入ります。
これについては障害者団体が、「障害者支援は個別性が高く、対象も少ないため、相談体制を地域に配置しにくく、福祉拠点への集約が望ましい」として、1階と2階を「障害福祉支援センター」として特化するよう要望しています。これに対して、藤沢市は地域で支え合う地域包括ケアシステムを推進していく観点から、特化には難色を示しています。