大リーグのワールドシリーズは、アストロズが、ドジャースを下して
初優勝しました。シリーズの楽しみの一つが、誰が始球式を行なうかです。
ロサンゼルスでの第1戦では、黒人初の大リーグ選手、ジャッキー・ロビンソン氏の遺族、そして第2戦では、メキシコ出身の名投手、フェルナンド・バレンズエラ氏が登場しました。
ドジャースの歴史は、まさに多様性の一言に尽きます。あの野茂英雄氏の活躍も忘れられません。
今回、ダルビッシュ投手への人種差別的とも取れるしぐさがありましたが、これに対するダルビッシュ投手の対応が、素晴らしく、絶賛されました。
人種差別をめぐっては、黒人選手が7割を占めるプロフットボールやプロバスケットボールでも対立が持ち上がっています。
日本でも外国人へのヘイトスピーチは、後を絶たず、また一部の政党では参政権の問題が議論されました。
日本も少子化対策として、出生率の向上をめざしていますが、ほとんどの先進国では二人に達しません。いずれ移民の受け入れが不可避になるという指摘が説得力をもつ所以です。人種差別をめぐる問題は、決して他人事ではないのです。