元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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全米抗議デモ

アメリカで黒人男性が、白人警察官に押さえつけられて死亡する事件に対して抗議デモが広がっています。
わたしも留学中、マイノリティが多い地区に住んでいただけに、人種差別の根底にある経済格差を目の当たりにしました。

経済格差はそのまま医療格差につながります。アメリカは、国民皆保険でだれもが医療を受けられる日本とは違います。
この状況を改善しようとオバマ前大統領は、医療保険改革を断行しましたが、課題も指摘されています。
今回のコロナ危機で医療崩壊が起きている一因とも言えます。

そのオバマ氏は、抗議デモを受けて、サイト「ミディアム」に興味深い投稿をしました。
司法の不公平を正すため、事件を無駄にしてはならないと指摘した上で、「民主主義社会で法律や慣習が変わるのは、市民の要望を受け止めた人物が選挙で当選した時だ。警察や司法の改革には、国レベルではなく、地方レベルが大事になる」
「警察署長を指名するのは市長だし、訴追を決めるのは地方検事だ。こうした役職は選挙で選ばれるが、若者を中心に投票率は実に低い」と訴えたのです。

内容は違いますが、日本でも検察庁法の改正案をめぐって、SNS上で抗議が広がりました。
とくに内閣の判断で検察幹部の定年延長ができるようになれば、検察の独立性が損なわれてしまうと批判が起こりました。わたしも全くそう思います。しかし検察のもつ権力も巨大であり、形式的であっても、内閣が幹部を指名するのも事実です。

「政治介入」が嫌われるのは、政治への信頼が低い表れです。過去にも政治権力の暴走が悲劇を生みました。
ただわれわれが選ぶ代表が物事を決めることは本来は悪いことではないはずです。げんにアメリカでは、最高裁判事も大統領が指名しますし、州の司法長官は、選挙で選ばれます。

オバマ氏が主張するように、それだけ政治が大切であり、選挙が大事だということを改めて考える機会だと思います。

全米抗議デモ

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