いま燃料にするため、適当な長さに切った木や枝、薪を使ったストーブが人気で、藤沢市でも広がり始めています。森林資源を活用した薪ストーブは、再生エネルギーのひとつとしても有効で、わたしも注目していました。
ところが、近隣住民へのトラブルが増えていて、わたしも一部の市民の方からご指摘を受けました。薪ストーブの煙突から出された煙が原因で、窓も開けられず、換気ができなかったり、洗濯物を干せなかったりするうえ、臭いが強いというものです。
実はこうしたトラブルは、全国的に起こっていて、環境省はガイドラインを作成しています。それによりますと不完全燃焼だと有害な成分を多く含んだ排ガスが出やすく、とくに十分乾燥した薪を使うよう求めているほか、煙突を民家の窓などから離して設置するよう強調しています。藤沢市内で、苦情はまだ数件だということですが、このガイドラインに沿って、薪ストーブの所有者に対して協力を求めています。
法的なルールがないため、強い対応はできませんが、例えば東京・清瀬市は、「今まで苦情がないからと言って、迷惑をかけていないではなく、周囲が我慢しているだけかもしれない」として、定期的に近隣住民へ伺うよう促しています。