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「ボール遊び」ができる公園の推進を 藤沢市議会一般質問

令和3年6月の藤沢市議会一般質問では、一定のルールのもと、「ボール遊び」など自由な遊びがもっと公園でできるよう藤沢市が積極的に推進できないか市側の考えを質しました。

わたしたちが子どもだった頃と比べて、まちはコンクリートに覆われ、どんどん子どもの遊び場がなくなっています。寒川町は、アンケート調査で子どもの頃どこで遊んでいたか聞いたところ、
▲公園がもっとも多く、▲空き地、▲道路などととなっています。つづいて近所の公園でできることについて聞いたところ、
▲遊具で遊ぶ、▲ベンチで休む、▲ボール遊びなどとなっています。公園の役割として「遊び場」および「安らぎの場」の二面が求められているのです。

遊び場に関する考えについては▲校庭の開放、▲最低限の見守りがある中、自由な発想で遊べる場所づくりなどとなっています。そして自由記述でも「ボール遊びがしたい」という意見が出ています。

これまでも「ボール遊びができるようにしてほしい」という質問に対して、藤沢市側の答弁は、ボール遊びを基本的に禁止していないというものですが、いまだにボール遊びはやっていいのか、いけないのか、はっきりと市民に伝わっていないのが実情です。

それは公園にある看板で分かります。市内にある身近な街区公園の看板を見ますと禁止事項ばかり書いてあって、これなら自由に遊んでほしいという意思は感じられません。

こうした事態はなにも藤沢市だけではありません。近隣住民や保護者からの苦情もあって結果的に公園は、禁止事項だらけになってしまっています。こうした事態を打開しようと各自治体が新たな取り組みを始めています。

(ケース1 足立区)
東京の足立区は、各公園に個性をもたせる計画を進めています。
まず地域ごとに公園の機能を「にぎわいの公園」と「安らぎの公園」に分けます。機能別の公園づくりを進めているのです。「にぎわいの公園」の中には、「ボール遊びができる公園」もあり、こうした40を超える公園を「ボール遊びをするお勧めの公園」としてわざわざ紹介しています。

もちろんルールはあります。できるのはキャッチボールなど広場からボールが飛び出さない遊び、気を付けてほしいのは固いボールは使わないなどとなっています。禁止事項だらけの公園から、ボール遊びに積極的な公園への脱却です。

(ケース2 船橋市)
千葉県の船橋市は、実際にどのような条件ならボール遊びができるのか本格的に取り組みました。子どもも参加して実験を繰り返したほか、小学生のほか近隣住民を対象にした大規模なアンケート調査も実施しました。

決まった基本ルールは、▲公園の外に飛び出さない、▲固いボールは禁止、▲幼児など周りに気を付ける、▲世代間で譲り合う、▲大きな音を出さない、▲朝早く、夜遅くは遊ばないとなっています。こうしてスポーツ公園などを除いてルールで遊べる17の公園を決めて運用しています。公園の看板には、「ボール遊びができる公園」と明確に打ち出されています。

(ケース3 世田谷区)
世田谷区とNPO法人が協力してできた子どもの遊び場が、羽根木公園の一角にある「羽根木プレーパーク」です。ここではボール遊びを超えて普通の公園ではなかなかできない泥遊びや木登りなど危険な遊びも体験できます。子どもたちと一緒に遊ぶNPO法人の職員の役割は、「子どもたちが遊びたい気持ちを応援し、思い切り遊ぶ環境を整える」ことです。 

プレーパークでは、「自分の責任で自由に遊ぶ」を柱に掲げています。職員は、子どもの主体性を奪わない程度の見守りはしますが、保護者にも「プレーパークは自由に遊ぶための場所であり、冒険や挑戦の中にはけがもある」ことを伝えます。

3自治体に共通するのはボール遊びをはじめとする外での「自由な遊び」は、子どもの成長にとって大切であり、極力楽しんでもらおうと工夫する姿勢です。そして一定のルールのもと、積極的に公園での自由な遊びを進めている点です。
藤沢市は、「今後は、遊具をメインにした公園やボール遊びができる公園など、機能を分担し整備していく手法を研究する」と答えています。

藤沢市議会一般質問

公園禁止看板

公園禁止看板



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