藤沢市教育委員会は、小中学校の児童生徒らを対象に実施した学校における「いじめ」や「不登校」それに「体罰」に関する調査結果をまとめました。それによりますと、昨年度の「いじめ」の認知件数は、小学校が前年度の2倍の520件、中学校が2割減少の176件となっています。内容としては、冷やかしや悪口がともに最も多く、小学校では暴力のほか、金品を隠すが目立っています。今回の数字には含まれていませんが、おととしには、中学生が同級生らからズボンを脱ぐよう強要される いじめが起きています。
「不登校」の人数は、小学校が2割増加の168人、中学校も2割増加の406人となっています。不登校のきっかけとしては、いじめ以外の友人関係や、家庭に関わる状況が多くなっています。
一方、「体罰」については、体罰を受けたとか、見たと書かれた回答が35件あったほか、教育委員会に伝えたいことが書かれた回答が42件ありました。このうち、国の基準に沿って、体罰と判断されないものや、具体性がないものなどを除いた15件について、再調査した結果、10件については、体罰までには至らないが、校長による継続的な指導や注意が必要とされる不適切な行為となっています。また調査直後には、小学校の教師が、7人の児童に対して体罰を行なったことが明らかになっています。