藤沢市教育委員会は、IT教育を進めるため、小学生についてもパソコンなどの支給を早めに行ないたい考えを示しました。
中学生についてはすでに全生徒に対して支給が決まっていますが、小学生についても補正予算を前倒しして支給したいと話しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校が続く中、パソコンなどを使って自宅で学習するIT教育が重要となっています。
教育委員会では、家庭におけるIT環境について調査したところ、▲パソコンやタブレット端末があるとした回答が、小学生では78.6%、中学生で72.7%となりました。また▲スマートフォンだけあるとした回答は、小学生では17.4%、中学生では24%となっています。
その一方で▲IT環境が整備されていないとした回答は、小学生では3.8%、中学生では3.2%に達しています。
教育委員会では、Wi-Fiを使うためのルーターの支給についてはすぐには難しいとした上で、いまは紙資料やパソコン教室の利用による学習を促すが、今後は支援に向けて方策を講じたいとしています。
そのほか、分散登校や休校中の校庭の開放については、今はそういう状況にはないとしながら、状況次第で段階的に実施するとしています。
藤沢市の教育にかかる当初予算は、全体の8.5%に過ぎません。今後の第二波、第三波の可能性も考慮すれば、ますますIT教育は大切になってきます。行政の責任ですべての子どもたちが学習できるよう予算を増やしてでも環境の整備が必要です。