さいか屋は、売上げがふるわない横須賀店を来年2月に閉店する一方、藤沢店に経営資源を投下すると発表しました。
さいか屋の昨年度の決算は、売上高が前の年度より4.9%の減少、営業損益は1800万円の赤字でした。
食品部門などの強化を図りましたが、台風や暖冬、それに消費税引き上げの影響で売り上げは減りました。しかし経費削減の効果で営業赤字の幅は半分になっています。
藤沢店への資源集中は、藤沢市民としては有難いことです。デパートの存在は、まちのブランド力の形成に重要な役割を果たしています。ただ新型コロナウイルスの影響で店舗販売が厳しい中、苦難がつづきます。
市内にあるもうひとつのデパート、小田急百貨店ふじさわは、去年3月にリニューアル開店したばかりです。
4月の売上高は、前の年と比べて55.2%減少しています。緊急事態宣言が出る前の3月と比べても半減しています。
新型コロナウイルスは、ビジネスの形を変えてしまっています。外食では、マクドナルドのようなテイクアウトや、ウーバーイーツを使ったデリバリーが盛んになっています。
実はデパートには、外商という「御用聞き」部門があります。常連客の自宅を訪ねて、生活用品から宝飾品まで販売する方法です。
一見古くさくみえる方法ではありますが、デパートが培った信用力をいかせる一手になるかもしれません。