東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の女性蔑視と取れる発言が、国際的な非難を浴びています。
わたしの記者時代は、女性記者が増え始めたころだったと思います。
地べたをはうような仕事です。彼女たちも、昼夜を問わず、現場に向かい、取材先への夜討ち朝駆けをこなしていました。おまけに局内での泊まり勤務もこなさなければなりません。
女性だからといって容赦ありません。いまから考えれば、人権上、それはそれで問題であり、いまは改善されていると聞いています。
このような環境でがんばる「猛者」がまわりにたくさんいました。尊敬する以外なく、性別で区別する概念自体がありませんでした。おそらく職場のみなが同じように感じていたと思います。
それでも、昨今の女性差別をなくす運動の高まりをかんがみると、彼女たちも人知れず、差別に思い悩んでいたのかもしれないと考えてしまいます。わたしも、ただ気が付かなかっただけなのかもしれません。
藤沢市はセイリング競技の開催都市です。開催準備室によりますとこれまで数件の抗議があったということです。
また観戦者や旅行客の案内を行なう「都市ボランティア」が、900人余りいますが、今回の発言を受けて2人の方が、辞退する意向で、慰留に努めているということです。
競技を開催する都市のひとつとして、藤沢市も何らかの意思を表明してもいいのではないかと思います。