元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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「危険」な街路樹の伐採

藤沢市鵠沼の境川近くに生えているクロマツなど2本の樹木が伐採されようとしています。

樹木が生えているのは、川沿いに設置されている市道と市有地のちょうど中間で、2本とも幹や枝が市道に飛び出す格好となっています。中でも北側にあるエノキは、根の張りが強く、道路の表面がでこぼこしています。
このため藤沢市は、安全性の観点から木を伐採した上で、根を除去することにしています。これを受けてすぐ南側にあるクロマツについても、同じように木が市道に出ていることから伐採するとしています。

藤沢市は、クロマツについては道路に問題はないが、同じように伐採しなければ一貫性が取れないと説明しています。またこれらの樹木は、老木ではないが、川沿いは風も強く、倒木の恐れもあると指摘しています。

これに対して、市民の方から何とか樹木を残せないか相談がありました。わたしも安全は重要ですが、緑の保護も大事だ考えます。危険だからと言って、緑を除去してしまえば、都市と自然が調和する藤沢の価値がなくなってしまいます。

伐採する前に、いかに緑を守りつつ、安全を確保するか考えるべきだと藤沢市に申し入れました。
具体的に言えば、市民への注意を喚起する看板などを作ったらどうか提案しましたが、受け入れてもらえませんでした。

今回は、市有地であるため、すぐに伐採の判断が下されましたが、民有地の樹木の場合はそう簡単にはいきません。藤沢市は、木が道路に飛び出している場合、通行への妨げになるため、せん定するよう所有者に求めています。

いま、街路樹や公園内の樹木に対して逆風が吹いています。昨今の台風での倒木や、落ち葉の管理をめぐって市民の間でも伐採を求める声があるのです。
藤沢市では、樹木医が樹木の状態を調べていて、老木をはじめ、腐朽菌がついた樹木については伐採もやむを得ないとしていて、それは理解するところです。
ただ藤沢市は、財政上、新しい樹木を植えるのも厳しいと話します。民間の樹木も減っていて、頼みの公共の樹木も減るとなると誰がまちの緑を守るのか、進むべき指針が見えません。
藤沢市は、谷戸の緑を守っていると答えていますが、藤沢の魅力は、海や緑などの自然が人と近いこと、つまり街の中に自然があることなのではないでしょうか。

今回の伐採計画には、伐採しないでほしいという数件の問い合わせがあったということです。一方、われわれ市民も一定の覚悟が必要だと思います。樹木も生き物ですから、人間の都合通りにいかない側面が出てきます。木があって邪魔だではなく、うまく付き合っていく方法を考えていきたいです。

街路樹

 

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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