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津波用ライフジャケットの開発

東北大学災害科学国際研究所の栗山進一教授は津波に飲み込まれても救命の可能性が高まる対策が大事だとして、津波対策用のライフジャケットの開発に取り組んできました。例え意識を失っても浮いていられるようなライフジャケットが必要だとしています。

東北大学は4年前から埼玉県にある会社と津波用のライフジャケットを共同開発しています。会社の宮坂龍彦取締役は、東日本大震災の経験から子どもやお年寄りを一人でも救いたい、来たる地震による津波に備えて採算度外視でライフジャケットを普及させたいと話します。

まず大事なのが浮力で、国が定めた認証基準である7.5キロの重りを付けても72時間浮くことを確認したということです。

さらに意識がなくなっても仰向けに浮かばなければなりません。開発しているライフジャケットには、高発泡ポリエチレンという浮力材が使われていて、大人用の浮力テストでも常に顔が上に向くように浮くことが分かったとしています。浮かぶ素材の配置を考えた上で、後ろにあるリュックサック部分に水が入ることで必ず反転するように工夫されているということです。

ライフジャケットは耐久性も必要です。水平強度試験や垂直強度試験、そして引き上げるときのグラブハンドル部の強度試験を実施し、すべて損傷がないことが確認されたとしています。ライフジャケットは三か所で留めて素早く装着できるようになっています。実際、津波のおそれのある小学校に配備され、子どもたちが30秒以内で装着できています。

津波に流されても早く発見できるような工夫も大事です。ライフジャケットはオレンジ色で目立つほか、夜でも発見しやすいよう非常用のスティックライトで対応します。東日本大震災のときのように低い水温が体力を奪っていくだけに一刻も早い救出が必要です。栗山教授らは、GPSを取り付けるなど改良に取り組んでいます。

わたし個人が心配なのが、がれきなど漂流物への対策です。頭部をいかに漂流物から守ることができるかも大事な点だと思います。会社によりますと胸や腹部には浮力材がしっかり入っていて、この浮力材がプロテクターとして漂流物から身体を守ると話しています。いかに頭部を守るかについて栗山教授は、外的な衝撃にも相当程度強いが、頭部の保護はたいへん重要で引き続き研究開発していると話しています。会社としてはヘルメットを同時に着用するよう勧めているとしています。

津波や水害用のライフジャケットはほかの会社でも手に入ります。浜松市の会社がつくったライフジャケットは、北海道や兵庫県の警察本部、地元の信用金庫などへの販売実績があるそうです。

今回は東北大学の栗山教授とハブアンドスポーク物流の宮坂取締役にお世話になりました。改めてお礼申し上げます。

津波用ライフジャケット

津波用ライフジャケット

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