元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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地域防災計画

九州北部での集中豪雨は、川の氾濫や土砂災害の甚大な被害をもたらしました。
まず市町村が出す避難に関する情報は、去年の台風10号による災害を教訓に、分かりやすく改められました。▲お年寄りや障害者など避難に時間がかかる方が避難を始める「避難準備・高齢者等避難開始」が最初にあり、次に▲災害の危険性が高まったため、すべての方への速やかな避難を呼び掛ける「避難勧告」、最後に▲さらに危険性が高まったため、すべての方に直ちに避難するよう強く呼び掛ける「避難指示(緊急)」となっています。
今回の集中豪雨でも、大雨特別警報が発表され、避難指示が発令された後も、実際に避難しなかったケ ースが見られ、伝達方法を含めて課題となっています。
土砂災害と洪水については、ハザードマップをチェックして、自分の住んでいる場所の危険性を知っておくことが大事です。

土砂災害については、藤沢市内でも県が指定する「土砂災害警戒区域」が江の島、片瀬、大庭、川名、藤沢など合わせて186か所あるほか、「急傾斜地崩壊危険区域」が18か所あります。
また河川の氾濫については、河川の水位に基づいて、避難情報が、総合的に判断して発令されます。

市内では浸水の危険性が5メートル以上と想定されている地域が、境川の立石橋近くにあるほか、2メートル以上・5メートル未満とされる地域が、鵠沼のハス池周辺、南藤沢から石上にかけて、引地川北部の下土棚などとなっています。

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熊本地震の教訓を生かす二次災害対策

藤沢市は、去年起きた熊本地震の教訓などを踏まえて地域防災計画を一部修正します。
熊本地震では、二度に渡る強い揺れで多くの住宅が倒壊しました。とくに二度目の揺れで住宅が倒壊し、多くの犠牲者を出したのです。一度目の揺れには耐えても、二度目の揺れには耐えられなかったのです。そこで修正案では、この点を考慮して「規模の大きな地震が連続発生する可能性もあることから、最初の地震で壊れやすくなった建築物が、後の地震で倒壊して人的被害が発生することを防ぐため、建築物応急危険度判定士や被災宅地危険度判定士の危険度判定を受ける」としています。

教訓をすぐに生かす姿勢は、高く評価できますが、わたしは、熊本の現場に入った経験から、危険度判定を受けている時間は余りなく現実的ではないと考えています。この問題については、去年、6月の一般質問で二次災害を防ぐための危険度判定は時間がかかるので、一度目の地震で被災した住宅については、中にとどまらないよう市独自にルールを作るべきだと提案しています。このとき市側は、あくまで防災訓練のときなどに、危険性について周知していく考えを示していました。

修正案ではまた、「車中泊やテント泊など避難施設以外の場所への避難について、対策を検討していくと共に、新たな避難施設の確保に努める」としています。熊本では、車を停めるための場所の確保も激しく、学校の校庭も満杯でした。また公園などでは、テントで暮らす被災者が大勢いました。藤沢からも、ボランティアがテントを送り、喜ばれていました。エコノミークラス症候群の被害を考えれば、十分なテント、およびそれだけの敷地の確保が必要です。

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藤沢プラザ南館ビルの解体に伴うアスベスト対策

藤沢市の藤沢プラザ南館のビルが解体され、19階建てのマンションが建設される計画です。業者側の調べで建物の一部にアスベストが含まれていることが判り、業者は、法律に沿って、除去作業に入っています。

アスベストは、飛散のしやすさに基づいて三段階のレベルに分かれています。▲レベル1は、建物の梁や天井などに吹き付けられたもので、除去する際、大量に飛散する恐れがあります。▲レベル2は、配管や蒸気を作るボイラーなどに使われるもので、除去の際、飛散の恐れがあります。▲レベル3は、割れにくい建材に使用されていて、飛散の恐れは比較的低いとされています。レベル1と2の場合、基本的に労基署と自治体に届け出を行なう義務があります。

今回、南館の建物の1階にあるポンプ室などでレベル2に当たるアスベストが見つかったということです。場所は配管の曲がったところや、ダクトの接続部分です。配管については、問題のある部分をビニールシートで巻いた上で、周りの問題のない部分を切断し、取り出します。そして二重の袋に入れて密閉します。ダクトについても、問題がある部分の外側で切断して、取り出し、二重の袋で密閉します。
このほか、1階のエレベーターホールやトイレなどの天井でレベル3のアスベストが見つかったということです。

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憲法に関する講演会

藤沢市で憲法に関する二つの講演会が開かれました。東京外語語大学の伊勢崎賢治教授は、自ら紛争処理にあたった経験を踏まえて講演しました。

この中で、国連のPKOは、住民の保護が最優先課題であり、国連自体が紛争の当事者になっているのが現状だ。このように性質が変化してきたのに政府は、「違憲行為」を繰り返し、自衛隊の活動範囲を拡大してきたと批判しました。
そして、いちばんリスクを背負い込んでいる自衛隊員のためにも、こうした矛盾を解決しなければならないと強調しました。

伊勢崎氏はまた、国際社会では、「自衛」のための武力行使しか許されていない。国連安保理の常任理事国は戦勝国で作られ、その目的は「侵略」を許さないことだ。この点を踏まえて対処しなければならないと述べました。
一方、別の講演では、分かりやすい憲法の解説で知られる広島市の弁護士が、国家という権力をライオンに例えて、憲法という檻に入れて監視することが重要だと強調しました

その上で、ライオンは檻を壊そうとしているが、簡単に壊されないよう改正には国会で三分の二以上の発議が必要となっている。与党だけでなく、野党への説得が重要になる所以だと説明しました。

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釘のない海の家

藤沢市の片瀬東浜海水浴場で、海開きの式典が行われ、本格的な夏の到来となりました。去年の観光客数は、4年ぶりに海水浴客が増えたこともあり、前の年より31万人多い、1864万人となっています。

今年の注目は、海岸の美化活動に取り組んでいる東京のNPO法人「海さくら」と日本財団の協力で、建物に釘を一本も使わない海の家が、登場したことです。
この建物は、間伐材を使って作られていて、釘の代わりに合板をくさび形に組み合わせて、接合しています。建物自体は、奥行きが10メートルあるアーチ型で、ライフセイバーらの待機場所として利用されます。

7年前に行われた調査によりますと湘南海岸で、合わせて1万9000本の釘が回収されたということです。「海さくら」では、子どもたちが、安心して砂浜で遊び回れる環境づくりに努めていきたいと話しています。

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藤沢市議会議員 清水竜太郎
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