元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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小田急百貨店新宿店が様変わり

小田急百貨店は、2022年9月末に新宿店本館の営業を終了し、新宿駅西口の開発計画を進めると発表しました。新宿店の営業は、近くにある新宿西口ハルクを改装して継続するということです。

1967年にオープンした新宿店本館は、ハルクと共に小田急百貨店の中核であり、西口広場と一体となったデザインは、装飾性を排した近代建築の一つとして親しまれてきました。

跡地は、地上48階、高さ260メートルの超高層ビルが建つ計画で、2029年度に工事を終了する予定です。高層部がオフィス向け、中低層部が商業施設になるということです。

小田急百貨店は、ほかには、1976年に町田店がオープンして現在に至っているほか、1985年当時の江ノ電百貨店から、小田急百貨店藤沢店に営業が変わってオープンしました。

藤沢駅南口のシンボルと言ってよい藤沢店のビルは、1974年に土地区画整理の一環として江ノ電の藤沢駅の移設と合わせて建設されました。おととしは、運営形態を変えて専門店と百貨店を融合した「湘南ゲート」として新たにオープンしています。

わたしがいちばん画期的だったと思うのが、当時3つの電鉄会社の駅が近くに集まっていた「藤沢駅」から、江ノ電だけ切り離して、いまのビルの2階に移したことです。駅の接続が悪くなるという利便性を失った代わりに、南口という広い空間を手に入れたのです。この空間を活かさない手はないと思います。ここに大規模な公園広場をつくって、クルマに占拠された空間を市民と環境のための空間に変えるべきです。

新宿店本館の解体そして再開発にみられるように時代は進んでいます。藤沢市はもっと南口の再整備について、民間企業と協力しつつ、先駆的なアイディアを打ち出すべきだと思います。湘南ゲートの使い方も、どうすれば両者が得するのか、手を取り合いながら考えていくときだと思います。例えば、新しい図書館は好評を博しています。

小田急グループは、小田急電鉄が片瀬江ノ島駅を「竜宮城」のイメージを大切にしつつ、立派な駅舎に立て替えました。藤沢市にとって、大きな観光資源であり、文化でもあります。先日は、プラスチックごみの削減を進めるための協定を結んだばかりです。こうした連携をテコに、かつてのような長期的なビジョンに基づいた南口の再整備に取り組んでほしいと思います。

小田急百貨店

 

「ボール遊び」ができる公園の推進を 藤沢市議会一般質問

令和3年6月の藤沢市議会一般質問では、一定のルールのもと、「ボール遊び」など自由な遊びがもっと公園でできるよう藤沢市が積極的に推進できないか市側の考えを質しました。

わたしたちが子どもだった頃と比べて、まちはコンクリートに覆われ、どんどん子どもの遊び場がなくなっています。寒川町は、アンケート調査で子どもの頃どこで遊んでいたか聞いたところ、
▲公園がもっとも多く、▲空き地、▲道路などととなっています。つづいて近所の公園でできることについて聞いたところ、
▲遊具で遊ぶ、▲ベンチで休む、▲ボール遊びなどとなっています。公園の役割として「遊び場」および「安らぎの場」の二面が求められているのです。

遊び場に関する考えについては▲校庭の開放、▲最低限の見守りがある中、自由な発想で遊べる場所づくりなどとなっています。そして自由記述でも「ボール遊びがしたい」という意見が出ています。

これまでも「ボール遊びができるようにしてほしい」という質問に対して、藤沢市側の答弁は、ボール遊びを基本的に禁止していないというものですが、いまだにボール遊びはやっていいのか、いけないのか、はっきりと市民に伝わっていないのが実情です。

それは公園にある看板で分かります。市内にある身近な街区公園の看板を見ますと禁止事項ばかり書いてあって、これなら自由に遊んでほしいという意思は感じられません。

こうした事態はなにも藤沢市だけではありません。近隣住民や保護者からの苦情もあって結果的に公園は、禁止事項だらけになってしまっています。こうした事態を打開しようと各自治体が新たな取り組みを始めています。

(ケース1 足立区)
東京の足立区は、各公園に個性をもたせる計画を進めています。
まず地域ごとに公園の機能を「にぎわいの公園」と「安らぎの公園」に分けます。機能別の公園づくりを進めているのです。「にぎわいの公園」の中には、「ボール遊びができる公園」もあり、こうした40を超える公園を「ボール遊びをするお勧めの公園」としてわざわざ紹介しています。

もちろんルールはあります。できるのはキャッチボールなど広場からボールが飛び出さない遊び、気を付けてほしいのは固いボールは使わないなどとなっています。禁止事項だらけの公園から、ボール遊びに積極的な公園への脱却です。

(ケース2 船橋市)
千葉県の船橋市は、実際にどのような条件ならボール遊びができるのか本格的に取り組みました。子どもも参加して実験を繰り返したほか、小学生のほか近隣住民を対象にした大規模なアンケート調査も実施しました。

決まった基本ルールは、▲公園の外に飛び出さない、▲固いボールは禁止、▲幼児など周りに気を付ける、▲世代間で譲り合う、▲大きな音を出さない、▲朝早く、夜遅くは遊ばないとなっています。こうしてスポーツ公園などを除いてルールで遊べる17の公園を決めて運用しています。公園の看板には、「ボール遊びができる公園」と明確に打ち出されています。

(ケース3 世田谷区)
世田谷区とNPO法人が協力してできた子どもの遊び場が、羽根木公園の一角にある「羽根木プレーパーク」です。ここではボール遊びを超えて普通の公園ではなかなかできない泥遊びや木登りなど危険な遊びも体験できます。子どもたちと一緒に遊ぶNPO法人の職員の役割は、「子どもたちが遊びたい気持ちを応援し、思い切り遊ぶ環境を整える」ことです。 

プレーパークでは、「自分の責任で自由に遊ぶ」を柱に掲げています。職員は、子どもの主体性を奪わない程度の見守りはしますが、保護者にも「プレーパークは自由に遊ぶための場所であり、冒険や挑戦の中にはけがもある」ことを伝えます。

3自治体に共通するのはボール遊びをはじめとする外での「自由な遊び」は、子どもの成長にとって大切であり、極力楽しんでもらおうと工夫する姿勢です。そして一定のルールのもと、積極的に公園での自由な遊びを進めている点です。
藤沢市は、「今後は、遊具をメインにした公園やボール遊びができる公園など、機能を分担し整備していく手法を研究する」と答えています。

藤沢市議会一般質問

公園禁止看板

公園禁止看板



藤沢市の公共施設再整備 第3期短期プラン

藤沢市は、公共施設のうち、優先して再整備する短期計画の素案を明らかにしました。

3期目に当たる今回の「短期プラン」は、今年度から4年間の計画を示したものです。すでに辻堂市民センターや、善行市民センター、鵠南小学校、北部環境事業所などの再整備が進められているほか、市民会館や村岡公民館、廃棄物を収集する環境事業センターなどの再整備も実施計画に入っています。

今回は、新たに▲鵠沼中学校、▲辻堂小学校、▲石名坂環境事業所、▲善行保育園と善行乳児保育園、▲鵠沼保育園がこれまでの検討事業から実施事業に昇格しました。このほか、▲観光地としての魅力を向上するため、江の島サムエル・コッキング苑が追加されたほか、▲スケートパークとしての機能を向上するため、鵠沼海浜公園、さらに▲三大谷戸の一つである遠藤笹窪の公園整備も実施事業に加えられました。

一方、検討事業となっているのは、▲太陽の家、▲片瀬山市民の家、▲鵠沼市民センター、▲鵠洋小学校、▲片瀬小学校、▲南消防署の苅田出張所、▲北消防署の善行出張所、▲老人福祉センターやすらぎ荘で、今回新たに▲明治小学校、▲明治中学校、▲藤沢小学校、▲白浜養護学校の過大規模化解消事業、▲北消防署の御所見出張所、▲旧桔梗屋が加えられました。

348に上る主な建物を対象に、築年数や耐震性などを点数化して優先度を示した一覧では、太陽の家が5位、片瀬小学校が11位、辻堂小学校が12位、鵠洋小学校が16位、明治小学校が20位、藤沢小学校が22位などとなっています。

計画のうち実施事業は19事業で、検討事業は14事業になります。実施事業の想定事業費は合わせて261億円余りです。新型コロナの影響で策定が遅れましたが、今後、「長期プラン」を含めた「第3次プラン」を決めます。

再整備における基本方針として、藤沢市は、安全性の確保、長寿命化、そして機能集約と複合化による施設数の縮減を掲げていて、これまでも市役所や、藤沢公民館と労働会館、藤が岡保育園などの再整備を完了しています。

公共施設の建物は、大小1400以上あり、延べ床面積のうち学校など最低限必要な義務施設が64%を占めています。既得権益に関わるだけに大変だと思いますが、計画の目的が財政支出の抑制であるならば、残る任意施設をもっと大胆に減らす必要があると思います。客観的な基準をつくった上で、必要性から見直す行財政改革の視点がもっと必要だと指摘しています。

藤沢市の公共施設再整備 第3期短期プラン

藤沢市がワクチンの適切な配分を県に要望

藤沢市は、新型コロナのワクチン接種の実績が実態とかけ離れているとして、適切なワクチン配分を行なうよう神奈川県に要望しました。

藤沢市は、お年寄りの接種率を高めようと個別接種を柱に接種を進めてきました。13日現在の総接種回数は11万8000回で、高齢者の接種率は5割となっています。これまでのワクチン供給量は193箱、21万回分となっていますが、接種率が比較的低いため、次第に供給量が希望を下回っているそうです。

これについて藤沢市は、▲市内には7つの病院を中心に市外の人たちの接種も行なっているが、こうした実績はVRSという記録システム上では、藤沢市ではなく、市外の自治体の実績となってしまい、結果的に在庫量が多く見えてしまう、▲個別接種は、集団接種と比べて、医療機関ごとに在庫幅を持たざるを得ないため、在庫量は多くなると指摘しています。

藤沢市は、7月末までにお年寄りの接種を終え、8月からは、基礎疾患のある方、つづいて一般の方の接種を始めたい考えです。しかし、ワクチンの配分が減らされれば、接種回数を増やすこともできず、在庫量をにらみながら対応しなくてはなりません。このため、藤沢市は神奈川県に対して、こうした実情を考慮した上で、適切な配分が行われるよう要望したものです。

藤沢市は、幅広い世代への接種を開始するにあたって、これまでの個別接種だけでなく、集団接種も加速化したい考えです。会場としては、「ココテラス湘南」につづいて、村岡東にある「湘南アイパーク」の協力で土曜、日曜日に接種する方向で調整しています。さらに土棚にある「いすゞプラザ」とも調整中で、これら3つの拠点で週当たり5000回以上の接種をめざしたいとしています。ここでもワクチンの供給がカギになります。

東京都には4度目の緊急事態宣言が出されました。新規感染の増加をみれば当たり前ですが、どれだけ実効性が伴うのか疑問に思います。前回の宣言解除から間もない上、期間も長く、もう少しメリハリをつけなければ効果が薄いのではないかと思わざるを得ません。とくに判断の基準について、新規感染者数も大事ですが、高齢者のワクチン接種が進んできた現状を踏まえれば、重症患者数および、重症向けの病床利用率を重視すべきだと思います。

藤沢市の7月に入ってからの新規感染は107人で、週当たりの感染者数は増加傾向です。急増は避けられていますが、この1か月半で亡くなった方は7人に上ります。

一方、神奈川県の平均陽性率は8.77%に上がっています。重症患者は38人で、空床は121床、すぐ使える重症向けの病床利用率は23.9%になります。いわゆるデルタ株の累計は341人に増えています。

ワクチン接種

盛土造成地を点検へ 藤沢市

藤沢市は、静岡県熱海市で起きた土石流を受けて、市内にある大規模な盛土造成地を点検することになりました。

盛土造成地は土地を平らにするため、盛土が行なわれたところで、谷を埋めるほか、山の斜面に盛土した上で、よう壁をつくって崩壊を防いでいます。

藤沢市が調べた結果、盛土造成地は、▲片瀬山から▲川名、▲弥勒寺や▲柄沢、▲本藤沢や▲立石、それに▲大庭などにあるほか、▲善行から湘南台、遠藤地区にも点在しています。ほとんどが谷を埋める方法ですが、山の斜面に盛土する方法も、大鋸や稲荷、湘南台、円行などに見受けられます。

宅地造成工事を規制する区域も、片瀬山や藤が岡、そして藤沢本町駅から善行駅にかけての一帯に広がっています。市内の盛土造成地は182か所あり、このうち土砂災害警戒区域にあるのが46か所に上っています。藤沢市では3年前、調査結果をまとめて、「大規模盛土造成地マップ」として公開しています。

こうした造成地は、過去に一定規模以上の盛土造成を行なったもので、必ずしも危険な場所を示すものではないということです。藤沢市としては、造成地の中から選んだ場所を現地調査して、安全性を点検したい考えです。

ただ今回の熱海市のように上流部に盛土そのものがある例はないということです。市民の方にはマップをみて、盛土造成地であることを知ってもらい、防災意識を高めてもらいたいとしています。

盛土造成地

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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