元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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湘南台駅の巨大壁画の誕生話

藤沢市に住む画家の廣田雷風(らいふ)氏が、商工会議所で講演し、湘南台駅の地下通路に完成した巨大壁画についてその思いを語りました。

廣田氏はパリで絵の勉強をした後、長年にわたり芸術分野で活躍してきました。湘南台駅にできた壁画は、ピアノの演奏会が開かれる地下通路の一角にできたもので、情熱的な赤色を下地にお祭りや自転車、楽器が楽しそうな雰囲気で描かれています。

廣田氏は2か月間、現場で壁に直接、絵を描いてきたが、地下通路を行きかう人々のエネルギーを感じて後押しされたと話しました。絵自体は試行錯誤の連続で、故郷である藤沢の印象をもとにしたファンタジーを壁に描いては何度も塗り直しながら描いていったということです。

廣田氏はまた自身が卒業した湘南高校の100周年を記念したモニュメントも制作しています。飛躍への思いを込めた翼の形を描いたモザイクは、廣田氏の原画をもとにつくられました。

モザイクはタイルを焼いたもので、日本で頼むと予算が足りないので、中国の職人が担当したそうです。廣田氏はリモートで出来具合を確かめながら、微妙な色合いを指示して完成度を高めていったそうです。

壁画の作成は廣田氏の得意とするところで、レストランやバー、病院などの壁画を描いてきました。興味深かったのはバブル時代、都内の店舗の壁画を描いたのに、突如、取りやめとなり、損をしてしまった話です。描いた壁画がある部屋は、その後、所有者が次々と変わり、さまざまな用途に使われましたが、壁画はその場面場面を飾ってきました。しかし最近になって、その建物が取り壊され、壁画も同時に壊されたということです。

商業向けに作られた芸術は、目的を達すると捨てられ、壊される運命にありますが余りにはかないなと思いました。

廣田雷風

廣田雷風

廣田雷風

バスケ観戦するある「親子」

プロバスケ・NBAの試合は、メジャーリーグ・MLBと比べると高額です。しかも人気の対戦はすぐ売り切れてしまいます。

人気の対戦を安く見る方法のひとつが、公式戦が始まる前の「プレシーズン」の試合を見に行くことです。わたしもこの方法を使いました。  

それは夜の試合でした。チケット売り場に小学生くらいの男の子とその父親と見られる「親子連れ」が並んでいました。すると男の子が突然、大きな声を出して暴れ出しました。男性は男の子をなだめて、手をつなぎながら会場に入って行きました。

人気の対戦とはいえ、広いアリーナも空席だらけです。観客はコート近くに席を移動します。ふとがらがらの上の方を見るといちばん上の方の席にあの「親子」が座っています。巨大なアリーナ故、2人の姿は余りに遠く、小さいのですが、確かにあの「親子」です。なぜ2人だと分かるかというとわざわざ上の方の席に座る観客などいないからです。

試合をよそに気持ちが2人に向かってしまいました。おそらく男の子には何らかの障害があり、おそらく「父親」は周りに迷惑をかけたくないから、あんなに上の席に座っているのではないか、進んでいるアメリカ社会でさえ、こんな肩身の狭い思いをしなければならないのかと悲しい気分になりました。

ただ、もしかしたらあの「親子」にとってはそんなことはどうでもいいことだったのかもしれません。わたしの勝手な想像こそが迷惑そのものだったかもしれません。2人はいちばん高いところから、水入らずで試合を楽しんでいたのかもしれません。秋葉台体育館で久しぶりにプロバスケの試合を見て、あのときの風景がよみがえってきました。

この9月、国連の委員会が障害者権利条約を批准した日本に対して初となる勧告を出しています。改善すべき点として、障害者が地域社会で自立生活を送る権利が保障されなければならないとしていて、精神科への強制入院を可能としている法令の廃止を求めています。また教育についても、分離された「特別支援教育」の中止に向けて、すべての子どもたちが共に学ぶ「インクルーシブ教育」の行動計画をつくるよう求めています。

バスケットボール

藤沢市内のミサイル攻撃への緊急一時避難施設は

ミサイル攻撃を受けたとき、身を守るため緊急的に避難できる「緊急一時避難施設」が、藤沢市内には62か所ありますが、避難先として有効とされる地下施設については湘南台駅の4か所にとどまっています。

ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮からの弾道ミサイルの発射など安全保障への関心が高まっています。政府は国民保護法によって、地下施設など緊急一時避難施設を指定するよう各都道府県や政令指定都市に呼びかけています。

しかし地下施設については、大都市に限られるため指定はわずかです。最近では7月に横浜市が、市営地下鉄のうち横浜市内の地下駅舎33か所と横浜高速鉄道が管理するみなとみらい線の地下駅舎5か所を指定したばかりです。

藤沢市危機管理課によりますと市内で指定されているのは、▲市民会館の建物部分のほか、▲35の小学校と19の中学校すべて、そして3つの県立高校で、いずれも校舎などが鉄筋コンクリートで建てられています。そして9月には小田急電鉄、相模鉄道、それに横浜市営地下鉄の3つの湘南台駅のほか、藤沢市が管理する湘南台駅地下公共施設が指定を受けました。

緊急一時避難施設は、ミサイル攻撃などで起こる爆風などから被害を軽減するためのもので、地下鉄の駅舎のほか、地下街やコンクリート造りの堅ろうな建物が想定されています。

危機管理課としては、藤沢や辻堂、湘南台駅周辺など中心街への対策がとくに必要だとして、公共施設に限らない民間施設の指定についても神奈川県に検討してほしい考えです。実際、県内では川崎市が地下街である「川崎アザリア」を指定しています。

安全保障については外交努力が大前提ですが、いざというときの備えもしなければなりません。ミサイル攻撃ともなれば、やはり地下施設が重要なので、市街地では、デパートなど商業施設の地下も活用すべきだと思います。今後、大型の施設を建てる場合、地下施設もつくり、補助していく方法も考えられます。一方で、住宅街では対応が難しいのが現実です。各学校に地下施設をつくるのも手ですが、どこまでやるべきなのか議論が必要です。

緊急一時避難施設

湘南ユナイテッドの地元開幕戦

男子プロバスケットボール・Bリーグの3部リーグに所属する藤沢市の「湘南ユナイテッドBC」のホーム開幕戦が行われました。

会場となった秋葉台文化体育館には連日2000人の観客が集まり、熱気に包まれました。試合は相手の横浜のチームがひとつ上手で負けてしまいましたが、ゴール下に切り込んでからのシュートが決まると盛んな拍手が起きていました。

湘南ユナイテッドは、藤沢市と茅ケ崎市、寒川町を拠点としていて、商工会議所などが運営会社の母体となって結成されました。プロバスケの誘致には先輩議員の桜井議員はじめ、関係者の方々のご努力があったと聞いています。

わたしはアメリカの4大スポーツ通を自認しています。そしてバスケットボールこそ生で見るべきだと実感しています。野球は独特の開放感がありますが、投手目線のテレビ放送の方がよく分かります。フットボールはスタジアムが広すぎて、意外と迫力がありません。アイスホッケーは迫力はあるものの、パックが小さすぎてついていけません。

その点、バスケットボールはテレビ放送では単調ですが、実際の迫力が違います。湘南の試合も選手同士がぶつかる音が聞こえそうですし、ハーフタイムなどに入るチアリーダーの応援も本格的で楽しめました。

今後ますます個人競技が盛んになるでしょうし、集団競技も人数が少ないスポーツが人気になるでしょう。バスケットボールは潜在的な人気があると思います。ぜひスケートリンクを兼ねたアリーナ施設を市有地を使ってつくりたいものです。

湘南ユナイテッドBC

パラスポーツの体験会が藤沢駅北口で開催

藤沢駅北口にあるサンパール広場で、障害者向けのパラスポーツを体験するイベントが開かれました。

これは藤沢市が広場を管理する藤沢駅周辺地区エリアマネジメントとともに開いたもので、パラスポーツを知ることで共生社会を進めようというものです。

会場の中で「ブラインドサッカー」は、パラリンピックの種目になっている競技で、選手はアイマスクを着けて、音の出るボールを使ってプレーします。体験コーナーでは、子どもたちが音を頼りにボールを足で止めてから、ゴールに向けて蹴っていました。音だけが頼りの中、方向や距離の感覚がなかなかつかめず、四苦八苦していました。

「スポーツ車いす」は、車いすに乗って、コースに置いてある赤いコーンを交互にかわしながら速さを競う競技です。子どもたちははじめ、車いすの動かし方を教えてもらった上で、実際に車輪を手でこいで、懸命にゴールをめざしていました。

会場では身体だけでなく、知的障害者が参加するスポーツ大会「スペシャルオリンピックス」に関する展示コーナーもありました。大会自体は国内と世界大会があって、日ごろの練習の成果を発表する大切な場となっています。大会は4年に一度、夏期と冬季に分かれていて、競技種目は競泳や陸上競技、バスケットボールやサッカー、スキーやスピードスケートなどです。

わたしは6年前、日本の名誉会長である細川佳代子氏の講演を聞き、初めてスペシャルオリンピックスのことを知りました。今では多くの企業やボランティアが支援していますが、パラリンピックほど知られていないので、ぜひ知っていただきたいと思います。

パラスポーツ

パラスポーツ

パラスポーツ

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