元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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バスケ観戦するある「親子」

プロバスケ・NBAの試合は、メジャーリーグ・MLBと比べると高額です。しかも人気の対戦はすぐ売り切れてしまいます。

人気の対戦を安く見る方法のひとつが、公式戦が始まる前の「プレシーズン」の試合を見に行くことです。わたしもこの方法を使いました。  

それは夜の試合でした。チケット売り場に小学生くらいの男の子とその父親と見られる「親子連れ」が並んでいました。すると男の子が突然、大きな声を出して暴れ出しました。男性は男の子をなだめて、手をつなぎながら会場に入って行きました。

人気の対戦とはいえ、広いアリーナも空席だらけです。観客はコート近くに席を移動します。ふとがらがらの上の方を見るといちばん上の方の席にあの「親子」が座っています。巨大なアリーナ故、2人の姿は余りに遠く、小さいのですが、確かにあの「親子」です。なぜ2人だと分かるかというとわざわざ上の方の席に座る観客などいないからです。

試合をよそに気持ちが2人に向かってしまいました。おそらく男の子には何らかの障害があり、おそらく「父親」は周りに迷惑をかけたくないから、あんなに上の席に座っているのではないか、進んでいるアメリカ社会でさえ、こんな肩身の狭い思いをしなければならないのかと悲しい気分になりました。

ただ、もしかしたらあの「親子」にとってはそんなことはどうでもいいことだったのかもしれません。わたしの勝手な想像こそが迷惑そのものだったかもしれません。2人はいちばん高いところから、水入らずで試合を楽しんでいたのかもしれません。秋葉台体育館で久しぶりにプロバスケの試合を見て、あのときの風景がよみがえってきました。

この9月、国連の委員会が障害者権利条約を批准した日本に対して初となる勧告を出しています。改善すべき点として、障害者が地域社会で自立生活を送る権利が保障されなければならないとしていて、精神科への強制入院を可能としている法令の廃止を求めています。また教育についても、分離された「特別支援教育」の中止に向けて、すべての子どもたちが共に学ぶ「インクルーシブ教育」の行動計画をつくるよう求めています。

バスケットボール

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