辻堂駅北口の羽鳥にあるNTTの旧社宅跡地。広さ6ヘクタールの土地にマンションなどから成る大規模な住宅地が造られる計画です。
もともとあった社宅も周りに配慮して、建物の高さを低くする工夫が施されていましたが、土地の売却に当たって、今後、どのように土地が使われるか、定かではありませんでした。建物の高さが無制限である上、用途についても規制が緩やかだったからです。
そこで藤沢市とNTTなど地権者が協議を重ねた結果、土地を三つに分けて、それぞれ建てられる建物の高さや用途を制限することで合意しました。具体的には、北側は高さ12メートルまでの一戸建て、南側は二つに分けて、高さを40メートルと45メートルまでとします。また圧迫感を少なくするため、道路からの距離に余裕をもたせるほか、自動販売機や立体式駐車場の設置も認めません。
こうした制限を課すことで、藤沢市としては周辺の環境との調和を図りたい考えです。地権者にとっては、必ずしも有利な内容とは言えませんが、住環境に配慮して、双方が合意点を見出した形です。
