藤沢市は、石川にある防災訓練センターで、総合防災訓練を行ないました。今回の訓練では、去年、新潟県糸魚川市で発生した大規模火災を教訓に、コンクリートミキサー車を取り入れた訓練が行なわれました。ミキサー車が、地下水からくみ上げた水を現場に運んで、「防火水槽」に補給しました。それを受けて消防団が、その水を使って放水訓練を行ないました。
糸魚川市の火事では、消火用の水が不足したため、建設会社の協力で、ミキサー車が水を搬送しました。消火に使われた水のほとんどが、水道を通って排水される「消火栓」からのものでしたが、次に多かったのがミキサー車からのものでした。36台が、合わせて460回も水を搬送したそうです。
ミキサー車の活用は、大規模な火災における水不足を補う対策として、注目されました。藤沢市は、今回の火災前から、菖蒲沢にある生コンクリート製造会社と協定を結んでいて、いざというときミキサー車が支援に駆け付けることになっています。
今回の訓練ではまた、災害時の相互応援協定を結んでいる山形市の関係者も参加したほか、注目の無人航空機・ドローンを使った現場の状況確認を行なう訓練も行われました。