藤沢市は、「地域市民の家」の利用率向上をめざし、来年度から利用回数を緩和したい考えです。市民の家は、現在41か所ありますが、平均の利用率は23%にとどまり、課題となっています。そこで藤沢市は、▲来年度からひと月当たり2回となっている利用回数を、原則として4回まで緩和するほか、▲カギの保管方法が問題となっていることから、新たに20か所についてはカギを入れる箱を設置して、暗証番号で管理する方向です。
市民の家については、地域の住民でつくる運営委員会の成り手不足が指摘されていて、9か所の継続が危ぶまれていました。各委員会が成立するには、8人前後の人材が必要となります。とりあえず人材が確保されたことから、継続が決まりましたが、今後の利用率次第では統廃合も考えられます。
市民の家についてはまた、他の利用方法が模索されています。地域の交流拠点である「地域の縁側」として、9か所が活用されているほか、放課後の児童を預かる「児童クラブ」としても活用できないか、検討中です。
片瀬山の市民の家については、近くにある幼稚園の跡地を事実上、用地取得していて、今後どのような施設を整備するか話し合いが行なわれる予定です。