藤沢市役所本庁舎の一階廊下にある壁に地元出身のアーティスト・hogalee氏の描いた現代アートの作品が展示されています。
展示されている作品は、女性の顔の横に富士山や江の島の灯台などの風景が白黒で描かれ、印象的です。ポップアートの巨匠、ロイ・リヒテンシュタインの作風を思い起こさせます。
本庁舎の一階の空間については、無味乾燥だという声も出ていて、こうした素晴らしい作品を壁の一角と言わず、壁全体に大々的に展開したらどうかと思います。hogalee氏は、国内外で企画展をはじめ、レストランなどの天井や壁に作品を描くなど活躍しています。
美術館にとどまらず、屋外に展開するパブリックアートは国内でも盛んです。横浜市は、3年に1度「トリエンナーレ」を開いています。ホテルの壁面に巨大なバッタを展示した作品は話題を呼びました。また私の好きなクリスト夫妻は、カリフォルニア州と茨城県で同時に、巨大な傘を屋外のあちこちに展示して、町おこしにもつながりました。
美術館がなくても、文化芸術活動は可能です。市役所や駅舎など街そのものが、美術館になれるのです。