新型コロナウイルスの感染拡大による患者の増加で医療体制がパンクする「医療崩壊」が懸念されています。
大阪府では、各保健所に変わって一括して患者を重症か、軽症かに振り分ける司令塔的なセンターを設置しました。
その上で感染症の指定病院だけでなく、民間の病院や、余った病床も総動員して、利用できる病床をリストにしています。このリストに基づいて患者を収容することで、「医療崩壊」に備えています。
こうした仕組みは、本来は神奈川県が作るものだと思いますが、藤沢市でもできる範囲で備えるべきだと思います。
指定病院である藤沢市民病院では、救急集中治療室だけでなく、感染症病床や救急病床も使って対応することになっています。それを超えると一般病床も使うことを想定しています。
しかし、これらすべての病床を足しても60床余りです。患者が劇的に増える、いわゆるオーバーシュートの状況になれば、厳しい局面も想定されます。
また将来、さらに強い感染症が蔓延した場合にも備えて、あらかじめ民間を含めたリストを独自につくっておく必要があると思います。
予算委員会でのわたしの質問に対して市民病院は、「全体的な対応については神奈川県と保健所が検討を進めることになっている」と答えた上で、神奈川県のもとで、民間の病院の活用もあり得るという考えを示しました。