先月から出されていた緊急事態宣言は、延長されることになりました。ただ具体的な数値目標などいわゆる出口戦略は示されませんでした。
大阪府は、施設の再開に向けた判断基準として、重症患者を受け入れる病床の使用率や感染経路が不明の患者数、そして感染確認のための検査のうち陽性だった割合を上げています。
例えば神奈川県の陽性率ですが、先月30日までの3日間の検査人数は521人で、このうち陽性だったのは34人です。つまり陽性率は、6.52%となります。
それ以前のデータについては精査中ということで、公開されていません。
東京の状況がまだ予断を許さない中、すぐに出口戦略とはいかない面もありますが、「大阪モデル」では、7日間の平均が7%未満を基準としているので、目安とはなります。
藤沢市の5日現在の感染者は、合わせて56人です。
先月は、毎日のように感染者が発表されましたが、最近は1週間連続で感染者がいない時期もあるなど明るい兆しもみられます。
藤沢市の場合、▲性別では、男性が7割、女性が3割となっています。
▲年代別では、20代が最も多く、続いて40代、そして50代、30代となっています。70代以上も8人に上っています。
▲職業別では、会社員が最も多く、自営業が続いています。
一方、神奈川県が発表しているビッグデータに基づいた人出ですが、藤沢市の玄関である「藤沢駅周辺」と観光地である「鵠沼海岸周辺」では、違いはありますが、だいぶ落ち着いてきています。
4日午後3時時点の人出を宣言直前の7日の同じ時刻と比べますと、▲藤沢駅周辺は、およそ3500人で、49.4%減少しています。
▲鵠沼海岸周辺は、およそ480人で2.2%の減少にとどまっています。
ただ先月16日の比較では、藤沢駅周辺の減少率が18.4%で、鵠沼海岸周辺の増加率が24.2%だったことを考えれば、外出の自粛効果は上がっていると言えます。
東京の状況を踏まえればまだ気を抜くことはできませんが、次第に成果も出てきています。市民のみなさんもどうか自分の命を守るための行動を、他人を守るための行動をお願い致します。