藤沢市が発表した11月の新型コロナウイルスの感染者数は152 人となり、8月の109人を超えて、ひと月としては最大となりました。これまでの発表は473人に達しています。これから本格的な冬場を迎えて、さらなる増加が懸念されます。
第二波とされる8月は20代が中心でしたが、11月はすべての世代で満遍なく増えているのが特徴です。これは、全国的な傾向と同じで、藤沢市は感染経路を明らかにしていませんが、家庭内での感染が多いとみられます。
年代別で見ますと、▲60歳以上が36%で最も多く、▲40代と50代が32%、▲20代と30代が29%と続きます。
お年寄りや基礎疾患のある方は、重症化しやすいので、大きなポイントです。
藤沢市によりますと27日付で▲重症患者は1人、▲中等症患者は5人、▲36人の軽症患者のうち、入院しているのは19人にとどまっています。
神奈川県は、独自の医療体制を敷いていますが、重症患者の病床利用率は29.5%となっています。確保している病床が200床に対して、利用者が59人です。ただすぐに準備できる病床は114床ですので、これを基準にすれば利用率は51.8%に跳ね上がります。
病床が用意できても、それに見合う医師や看護師も必要なので、やはり医療従事者への負担は高まっているといえます。
一方、平均の陽性率は7.57%で、一時期の9.54%よりは低下しました。
感染症対策と経済対策は、ブレーキとアクセルに例えられますが、メリハリが必要です。しかし神奈川県もそうですが、消費喚起策を維持しながら、個人努力を求めるなどあやふやなメッセージしか出されません。専門家が強調するように「勝負の3週間」なら、飲食店の時短のような具体的な対策も検討すべきだ思います。
わたしもコロナ慣れしてしまって反省していますが、危機管理の観点からいえば、「早めに、一挙に」の対策の方が、結果的に良い結果をもたらすという鉄則を思い出しています。