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重症者向けベッドが満床寸前 藤沢市

新型コロナウイルスの新規感染の急増を受けて、重症患者向けのベッドは満床寸前の状態です。

神奈川県の1日当たりの新規感染は、過去最高の2000人を超えるなど高止まりしています。平均陽性率は急激に上昇していて、35%に達しています。デルタ株の感染力は強く、64歳以下のワクチン接種率がまだ1割なこともあり、10代から50代の感染が多くなっています。ほとんどが軽症ですが、新規感染の急増に伴って、重症や中等症の患者も急増しています。

12日現在の入院患者は1300人を超え、医療体制がひっ迫しています。とくに重症患者は182人に達し、すぐ使えるベッドは残り6床しかありません。利用率は97%に跳ね上がっています。最終的な確保病床は199床なので満床寸前の状態です。

中等症向けのベッドも余り余裕はありません。患者は1162人で、すぐ使えるベッドは343床なので、利用率は77%に上ります。最終的な確保病床は1591床です。県は、事実上の医療崩壊状態となったこの冬を受けて、重症と中等症向けの確保病床を235床増やし、合わせて1790床にしましたが、厳しい状況です。このまま入院患者が増えますと県は、20日にもベッドがいっぱいになると予測しています。

軽症や症状がない方向けの宿泊療養ですが、民間ホテルや湘南国際村センターなどを利用している方は575人で、すぐ使えるベッドは1331床なので、利用率は30%です。自宅療養の方は1万1500人余りに上っています。横浜のホテルには、「緊急酸素投与センター」を開設され、入院調整が難しい患者に対応しています。

黒岩知事は、医療崩壊が起こりつつあるとして、医師が延期できると判断した治療や手術は延期するよう求めています。その一方、1790床の最大確保病床については増やす考えはないとしています。人材の観点からもコロナの仮設病棟の増強も厳しいとしています。

藤沢市の新規感染は、8月に入ってから急増していて、12日現在で895人となっています。重症患者は1人、中等症患者は11人、自宅療養は400人を超えています。

市内にある3つの海水浴場を開いている組合は、16日から休場することを決めています。海水浴場の継続については、緊急事態宣言を受けて、逗子市や茅ケ崎市が休場を決めていて、市民の方からも心配する声が出ていました。

西村経済再生担当大臣は、感染が報告されている場所として、▲百貨店の地下と1階部分、▲夏期講習が開かれている学習塾、▲スポーツジム、▲体験販売会、▲パチンコ店やゲームセンター、▲大学や高校のクラブ活動を挙げています。そして混雑する場所は感染リスクが高いとして、人数を減らし、距離を取ること、換気を徹底することを強調しています。

新たな感染症への対策としても、医療提供体制の増強やロックダウンに向けた議論が必要だと思いますが、いまここにある危機に対して現実的な手を打っていくしかありません。しかし、政府の呼びかけも力を失ってきていて、人出はなかなか減りません。

われわれも社会全体を守ることより、自分自身を守ることに終始しがちです。しかし、われわれは社会で生きている限り、自分のことだけを考えていると回りまわって自分が困ることになります。今は、いざというとき入院もできないかもしれない緊急事態です。限りある医療資源の中、必要な方が必要な医療を受けるには新規感染を減らさなければなりません。

重症向けのベッドが満床寸前

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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