小田急電鉄は、ICカードを使った小児運賃を一律50円にすると発表しました。来年春から導入する予定で、このように持続的に大人運賃の半分以下にするのは全国で初めてだとしています。
通常の運賃だけでなく、通学の定期についても、一部を除いて小児運賃を改訂していくとしています。
小田急線鉄は、子育てを応援するパートナー宣言をしていて、人口が減少する中、沿線に住んでもらって利用を増やしていこうという狙いがあるものとみられます。江ノ島線を抱える藤沢市にとっても、たいへん有難いことです。
わたしは、以前からお年寄りや子育て世代が外出しやすいよう、時間帯別料金の導入が有効だと主張してきましたが、今回の運賃設定は、大胆かつ切実な経営判断だと受け止めています。
子育て世代を増やす方策として、保育所の整備などが進められる中、やはり充実した教育行政こそがまちの売りになると考えています。学習塾や市民ボランティアら民間の力も借りつつ、個々の学力を伸ばすとともに学力の底上げも図っていきたいです。
将来的には、いまのように学習塾に頼らなくても十分な授業が提供できるようにしたいです。それまでは、暫定的な手段として、所得が低い世帯を対象に学習塾に使える「スタディクーポン」の活用も有効ではないかと考えています。
