小学6年生と中学3年生を対象にした今年度の全国学力・学習調査の結果が発表となりました。藤沢市では全国平均より小学校の国語が低かった一方、中学校では数学が高くなっています。
この調査は、4月に市内にある公立の小学校35校、中学校19校で実施されたものです。
教育委員会の発表によりますと小学校は、▲「国語」の平均正答率は62%で、全国より4ポイント低くなっています。▲「算数」は63%で、全国と同じでしたが、▲「理科」は62%で、1ポイント低くなっています。中学校では、▲「国語」は71%で2ポイント、▲「数学」は54%で3ポイント、▲「理科」は51%で2ポイント、それぞれ高くなっています。
また平日、学校以外での一日の勉強時間については「2時間以上」が小学校が30.3%で最も多く、全国を5ポイント上回っています。中学校も49.7%で最も多く、全国を4ポイント上回っています。
ただ小学校では2割が「30分より少ないか、全くしない」と答えていて、その割合は全国より5ポイント高くなっています。学習塾など学校外での勉強の差が、学力格差につながるだけに地域での学習支援事業をはじめ、スタディークーポンの活用も重要だと思います。
オンラインなどITを活用した学習における、その使用程度については「週一回以上」が小学校では55.4%で最も多く、「ほぼ毎日」が28.5%で続いていて、全国とほぼ同じ状況です。一方、中学校では「週一回以上」が67.5%で最も多く、「ほぼ毎日」が16.6%です。全国では「ほぼ毎日」が21.6%で、藤沢市より5ポイントも高くなっています。藤沢市もコロナ危機もあって、オンライン学習が大きく進みましたが、さらなる活用が必要です。
テストでの学力向上も大事ですが、これからの正解がない時代、いわゆる詰め込み教育ではない主体的な学びも大事です。「課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいた」については、小学校が79.5%で全国より2ポイント高く、中学校では78.7%でほぼ全国と同じです。「自分の考えを資料や文章などを工夫して発表した」については、小学校と中学校とも70%を超え、全国より10ポイント前後高くなっています。
これに対して総合的な学習の時間では、「課題を立て、調べたことを発表している」については、中学校は69.9%で全国よりやや低いものの、小学校は62.1%で、10ポイントも低くなっています。