元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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公園のみどりと緑地率の目標

みどりを守る主体は民間以外は行政しかいません。行政が守る最大の方法は公園のみどりを増やすことです。

藤沢市内で都市公園は4番目に多いみどりの持ち主です。合わせて300以上あり、234ヘクタールに上ります。面積的には大庭城址公園、引地川親水公園、湘南台公園、長久保公園、新林公園、湘南海岸公園などが大きい公園です。また片瀬山や西富などに「憩いの森」を設けています。さらに学校や浄化センターなど公共施設も緑を保護しています。

公園については藤沢市も防災やレクリエーションだけでなく、景観や環境保全に貢献する役割を認めています。最近では上藤が谷公園のように積極的に買い上げ可能な土地を取得し、芝生がまばゆい空間が誕生しています。

ただ藤沢市は、身近な公園をバランスよく配置するため、住んでいる場所の半径250メートル内に配置するなど基準を定めています。こうした基準は必要ではありますが、土地が限られている市街化区域では、少しでも公園を増やすため、たとえバランスが崩れてもある程度柔軟に対応することも重要だと思っています。

藤沢市が主導プロジェクトに掲げる三大谷戸については、合わせて91ヘクタールを占めていて、とくに川名清水谷戸は市街化区域内にある珍しいみどりです。遠藤笹窪谷戸には公園が完成したほか、特別緑地保全地区に指定されたみどりもあるなど支援が行き届いています。

街路樹については、面積としては微々たるものですが、「見えるみどり」の代表格として、住宅のみどりとともに力を入れるべき分野です。

藤沢市は緑地率の目標について全体で30%を掲げていますが、現在25%にとどまっています。これについて藤沢市は一時期、市街地のみどりが減り、開発圧力もあるとした上で、「量から質」への転換を打ち出し、事実上目標をあきらめるかのような発言をしていました。

「量から質」への転換は、これまでの面積を基準にみどりを図るのではなく、中高木を増やすなど縦方向のみどりを増やそうというもので、わたしの考えと一致はしています。しかし中高木をどう計測するのかは難しく、数値目標としては成り立たないと思います。また郊外のみどりを増やすことで緑地率を上げれば、都市部や住宅地の「見えるみどり」はおろそかになり兼ねません。

そこでわたしが考えているのが都心部と住宅地でのみどりを増やすため、13地区別あるいは商業地域や住宅地域など用途地域別に緑地率の目標をそれぞれ個別に設定し、その目標をめざすというものです。場所によっては目標が現状を下回ることもあるかもしれません。藤沢市は一応、市街化区域については目標を18%と設定していますが、大雑把すぎて、取り組む意欲が湧きにくいと思います。現実に即した小さな目標の方がやる気も起きるというものです。

緑地率

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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