雨は降るのか、降らないのか。当然、天気予報を見ます。しかし、私が経済ニュースのデスクだったとき、隣で仕事を助けてくれた女性スタッフは、天気予報を見ませんでした。彼女が見ていたのが、雨雲の動きです。私が降水確率など、分析された情報を見ている間、彼女は自分で、天候がどうなるか判断していました。そしてその判断は、当たっていたのです。
われわれが接する情報は、多くの場合、加工されています。もちろん専門家の見方は大切です。しかし今は、生の情報が公開されています。日銀総裁も米FRB議長の発言も、直接見れば、報道とは違う自分の切り口で見ることができます。私も今は、雨雲の動きを追っかけています。