藤沢市は、市民が自由に集まれる施設、「地域市民の家」について、片瀬山や藤が岡など32の施設について継続する一方、ほかの9つの施設については継続しない方向を明らかにしました。
市民の家は、1970年代から、スタートし、市民センターを補完する役割も兼ねています。小学校1学区に一つ作ることを目標に拡大し、今では41の施設がありますが、平均の利用率が23%にとどまり、老朽化も進んでいます。このため藤沢市は、どの施設を継続するか、見直し作業を進めています。この結果、▲六会、▲遠藤、▲藤沢、▲伊勢山、▲立石、▲藤沢石原谷、▲駒寄、▲小糸、それに▲大庭の市民の家については、継続しない方向で進めることになりました。
理由については、それぞれの地域の市民が務める運営委員が高齢化していることや、後継者が不足していることが挙げられています。施設を借りる際は、カギを管理者から受け取る必要がありますが、カギの管理も大きな負担となっています。
一方、利用率の向上に向けて、ひと月当たり、二回となっている利用回数の緩和などルールの変更も検討されています。また施設を「地域の縁側」や「児童クラブ」などとして使えないか検討します。
とくに老朽化が激しい片瀬山市民の家については、廃園となった私立の片瀬山幼稚園の跡地を取得した上で、複合施設として再整備したい計画です。