全く新しいネットの通信制高校「N高校」には、現在、7000人以上の生徒が学んでいます。女子フィギュアスケートで脚光を浴びている紀平梨花選手もその一人です。
この学校には、多様なコースがあります。全国8か所にキャンパスがあり、通学することも可能です。通学コースは三種類あり、週に一回から五回まで分かれているほか、受験や外国語に特化したコースがあります。
必須の授業のほかに用意されたカリキュラムが学校の売りで、「ニコニコ動画」も手掛けるエンジニアが教えるプログラミングの授業や、一流の書き手が教える小説家になるための授業があります。このほかにもファッションやアニメ、お菓子作りなどプロによる授業が受けれます。
通学コースではさらに、アクティブラーニングの代表格である、グループによる商品やサービス開発の授業があります。生徒が様々な課題を見つけて、調査した上で解決に向けた提案を発表、著名起業家らが評価します。
学校教育は、どうしても人間性を育むことが重視され、聖域扱いされてきました。これに対してN高校は、個性を伸ばすこと、社会で生きるための技を身に着けることに徹しています。そしてネットがそれを可能にしつつあることを示しています。