自転車を貸し出すのではなく、駐輪場を貸し出す新しい形態「みんちゅう シェアリン」。わたしが去年の予算委員会で提案したこの新しい取り組みが藤沢市で今年度から導入されました。
「みんちゅう」は、東京・新宿区にある会社・アイキューソフィアが始めたもので、貸し手が自宅や商店のわずかな空きスペースを登録する一方、駐輪場を利用したい借り手が予約して、使うものです。両者を会社が提供するスマートフォンのアプリが仲介する格好です。
現在、市内全体では、2万5000台分の駐輪場があり、藤沢駅周辺には、6100台を収容できる駐輪場があります。しかし、藤沢駅周辺では、それでも足りず、放置自転車も後を絶ちません。
いまのところ、鵠沼石上と橘にある店先、2か所に、合わせて8台分の駐輪場が利用できます。料金は、近隣に合わせて、1回あたり100円となっています。会社では、200台分のスペースを確保したいとして、登録の呼びかけを行なっています。
協定を結んだ藤沢市は、巡視員が違法な自転車がないか調べ、警告したり、移動や保管をします。会社は、案内の設置や、トラブルへの対応に当たります。
自動車や宿泊所が代表ですが、これからの時代、ものを買ったり、所有するのではなく、シェアする時代が本格化します。
わたしは、「みんちゅう」をいち早く取り入れた大和市を視察しました。駐輪場不足の解消は難しいものの、時代にあった試みだと実感し、提案に至りました。今回、提案が実現化し、藤沢市の担当の方々にお礼申し上げます。