元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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藤沢市役所の縦割り行政による弊害

予算委員会を通して藤沢市役所でも縦割り行政が存在していることを強く感じました。

▲建て替えが計画されている市民会館の管轄は生涯学習部ですが、藤沢市にとっては「まちづくり」に関わる巨大プロジェクトであることから企画政策部が主導しています。しかし、藤沢駅周辺の活性化につなげる観点を考えれば都市整備部の役割こそが重要のはずです。

▲教育委員会は将来的な人口の減少を見据えた学校の適正規模を模索しています。いわゆるマンモス校があって、仮設校舎でも足りない学校がある一方、今後は統廃合も考えなければならない学校もあるのです。人口の増減は都市計画に関わる問題なので、計画建築部との協力が重要です。

▲環境部は温暖化ガスの排出量を事実上ゼロにする宣言を行ない、計画を改定しました。必要なのは工場やクルマからの排出削減であり、ビルや住宅の省エネ化であることから経済部や計画建築部との協力が欠かせません。

▲国の登録有形文化財は街並みの形成に貢献しているにもかかわらず補助も少なく、所有者にとって維持が大変です。単なる文化ではなく、街づくりからの保護が必要であり、生涯学習部のみならず計画建築部の係わりが重要です。

▲活用方法が課題となっている「少年の森」は子ども青少年部の管轄ですが、北部振興の起爆剤になる可能性を考えれば経済部の出番のはずです。

縦割りの弊害としてよく窓口のたらい回しが指摘されますが、政策レベルでの縦割りは弊害を生みかねません。放送局でも報道や制作、技術の間で縦割りの関係が存在していましたが、協力しなければいい番組はつくれませんでした。

ウクライナの避難民の受け入れについては、市営住宅を管理する計画建築部が生活面を担う福祉部と協力して対応すると答えています。専門別の組織の方が効率的である以上、横の連携が弱くなるのは必然です。まずは各部局のトップ自らが意識して協力し合うことが求められます。

縦割り行政

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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