藤沢市民病院は、新型コロナウイルスの感染が再び拡大する「第二波」に備えて、エクモや人工呼吸器など医療機器を増強する考えを明らかにしました。
これは6月議会でのわたしの一般質問に答えたものです。藤沢市民病院は、「第二種感染症指定医療機関」として、患者の治療に当たってきました。これまでに50人近い患者を受け入れています。
市民病院は、ピーク時は、20人の治療に当たったとした上で、「エクモや人工呼吸器が必要な重症患者も含まれ、職員はみな、経験のない治療と感染への恐怖の中で対応した」と緊迫する現場の様子を明かしました。
コロナ危機では、全国的に集中治療室=ICUの不足が問題となりました。市民病院としては、救命救急センターにある6床のICUや、6床の感染症病床、それに一般病棟の27床を用意しています。このほかオーバーシュートの場合、さらに33床を追加する体制です。
市民病院は、新型コロナウイルスの患者で満床になることはなく、ICUの不足はなかったとしています。
一方、医療機器については、3台のエクモと19台の人工呼吸器があるものの、同時に稼働させたことはなく、不足はなかったということです。ただ第二波に備えて、「国の緊急包括支援交付金を申請し、医療機器の増強を図る」と答えました。
市民病院はまた、地域の基幹病院として、「新型コロナウイルスの患者だけでなく、様々な医療を必要とする患者を治療する使命を果たす」と強調しました。
民間の病院もそうですが、市民病院も大幅な減収による経営悪化が見込まれます。わたしもこれまでは、赤字経営は許されないという立場でしたが、今回、公立病院の役割を痛感させられました。
医療機器の増強には人手も必要となります。人員配置には、広域での計画がありますが、経営効率をにらみながらの体制の強化、きちきちではない余裕をつくる必要があると思います。
今回の質疑を神奈川新聞が取り上げていただきました。
医療、保健、福祉環境などに携わる方々に改めて感謝申し上げます。