藤沢駅北口に広がる2階のデッキ・サンパール広場を地域の事業者でつくる団体が管理することになりました。
サンパール広場は、もともと道路としての扱いでしたが、イベントなどで利用しやすいよう、藤沢市は広場として位置づけることを条例で決めています。
これに伴って、藤沢市は、これまで直営で管理していたサンパール広場を「指定管理」という方法で民間に任せます。指定管理者となるのは、商工会議所や鉄道事業者などでつくる一般社団法人「藤沢駅周辺地区エリアマネジメント」です。
今回の指定管理について、藤沢市は、「にぎわいを創出するノウハウがある」「地域に根差している」「維持管理やイベント開催の経費を節約できる」などと利点を挙げています。
しかし議会の一部から、「公共の場にそぐわない」「選定過程での競争原理が働いていない」などの意見も出されました。
わたしは、藤沢駅周辺の活性化に向けて、南口に大規模な公園広場をつくるよう提案しています。そういう意味で、北口のデッキも改修の末、市民が集まる場所になりつつあることを評価しています。また民間の活用は賛同するところです。
その反面、駅前という一等地の活用について、藤沢市として何かこだわりはなかったのか不思議に感じます。市側からすれば、利用価値がない施設ならともかく、アイディア次第のおもしろい仕事だったはずです。
また以前紹介した「公共R不動産」を運営するオープン・エーのように、同じ民間でも、これまでにない斬新なアイディアを繰り出している会社もあります。
藤沢が、開放的で、明るく、かっこいいまちであるためには、藤沢駅周辺をどうするかが決定的に大事なだけに注目しています。