KDDIの大規模な通信障害で携帯電話の通話がつながらない事態が起きました。東日本大震災の発生直後は同じように携帯電話がつながりにくい事態となりました。まちの公衆電話は奪い合いとなり、わたしも長い列に並んだのを覚えています。
NTT東日本では収支の改善を図るため、今後も公衆電話の設置台数を削減する計画を明らかにしています。最低限の通信手段である公衆電話は、公共施設や駅前など利用しやすい場所に設置されるもので、現在5万8000台あるそうです。
これを毎年3000台から5000台減らす計画です。設置基準としては、市街地では1キロに1台、それ以外は2キロに1台となります。
やはり万が一のため最寄りの公衆電話がどこにあるのか知っておくことが大事です。NTTではサイト上で設置場所の検索ができるようになっています。藤沢市の状況を検索すると駅前はやや多いものの、市内まんべんなく公衆電話があることに気づきます。
現時点ですが、藤沢駅周辺では▲駅構内をはじめ、▲南口の2カ所、▲カトリック教会付近の2カ所、▲オーケー藤沢店、▲ビックカメラ藤沢店付近の3か所、▲ダイエー藤沢店付近に2カ所などで、車いすで利用できる公衆電話が市役所分庁舎にあります。利用時間が制限されている屋内の公衆電話も市役所やさいか屋、山内病院などにあります。
辻堂駅周辺では▲駅のほか、▲南口にある青少年会館と▲西口付近で、車いすで利用できる電話が辻堂駅にあります。屋内の電話はテラスモール湘南などにあります。
湘南台駅周辺では▲駅のほか、▲西口に2か所、▲東口に3か所あります。屋内の電話は駅に3か所、ダイエーと湘南台文化センターにあります。
KDDIは最大3900万人の利用者に影響があるとしています。携帯大手は3社あるのでだいたい3分の1が影響を受けたわけです。逆に被害は3分の1で済んだわけでもあります。ここでリスク分散の重要性が分かります。
報道の現場では記者が使う携帯電話を3社に分けていると聞きます。1社に統一してすべての携帯電話が使えなくなるのを防ぐためです。「多様性」が大事だと言われるゆえんです。