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「大規模盛土造成地」そのリスクは

わたしが 5年前に書いた「大規模盛土造成地」に関する報告のアクセス数が一時期急増しました。盛土造成地のリスクについて伝えるニュース番組が放送されたためだと思われます。関心も高いようなので盛土造成地について再び報告します。

盛土造成地は谷間や山の斜面に土を盛ることでつくられます。阪神大震災などではこうした盛土造成地の宅地で多くの被害が発生しました。このため、一定規模以上の盛土造成が行なわれたおおむねの位置を示した大規模造成地マップがつくられ、公表されています。ただしマップは地震が起きたとき、必ずしも危険な場所を表すものではないとされています。

藤沢市もマップを公表していて、谷を埋めた盛土を中心に182か所に上ります。片瀬山や村岡地区の一部、藤沢本町駅近くの本藤沢だけでなく、大庭や善行、湘南台地区の一部に点在しています。

大規模な盛土については、国がボーリング調査など本格的な「リスク評価」を行なうよう勧めていますが、現実的にそこまで対応するのは難しい状況です。神奈川県が行なった簡易的な調査では、災害の恐れが切迫しているところはありませんでした。

藤沢市では、2年前、代表的な盛土など15か所について現地調査を行なっています。具体的には、▲片瀬山の一部や▲柄沢、▲善行の一部、▲大鋸の一部、▲稲荷などです。調査では、地下水が出ていないか、庭先や道路に亀裂が入っていないかなどチェック項目を確認して、いずれも問題はなかったということです。

自分で危険な兆候がないか確認するのも大事です。擁壁がある場合、▲長い亀裂が発生していないか、▲壁がふくらんでいないか、▲継ぎ目が前後や上下にずれがないか、▲壁に水がしみ出していないか、▲水が出ているところに苔が生えていないか、擁壁がない場合は近くの道路に大きな亀裂が入っていないかチェックするということです。

対策工事の費用をまかなうのは簡単ではありませんが、まずはマップで自分が住んでいる場所がどういうところなのか確認することが大事です。

盛土

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